アゴが「カクン!」と鳴ったことない?顎関節症の予防とセルフケア

モテ子
モテ子
気づいているけど放置している人、多いんじゃない?


突然口が開かなくなったり、痛みがあったり、口を開けた時にカクッとずれたような感覚があったり…。これらは顎関節症と呼ばれる、特に20代〜30代の女性に多くみられる症状です。顎がカクっと鳴る程度でしたら生活に支障ありませんが、そのまま放置しておくと痛みが出たり、口が開かなくなったりする場合もあります。対策や予防も含めてしっかりチェックしていきましょう。

顎関節症とは?

顎関節症とはアゴの関節(顎関節)を中心として起こる様々な不快症状の総称で、以下の3つが代表的な症状です。

症状① 口を開くと痛みがある

口の開閉や物を食べている時など、顎を動かした際に頬やこめかみなど、顎関節の周辺に痛みが出ます。これは、「咀嚼筋(そしゃくきん)」と呼ばれる口を閉じたり物を噛む際に使われる筋肉の緊張が原因となることが多く、特に咀嚼筋の中でも咬筋と側頭筋という筋肉が痛みを発生させやすいです。

症状② 口が大きく開かない(開口障害)

正常な人の開口幅は約40mmで、これは自分の指3本が縦に入るのが目安です。しかし、顎関節症の場合は30mm以下となり、指が2本程度しか入らなくなります。原因の多くは、

  • 症状①と同様に筋肉の緊張
  • 関節内の関節円板という組織のズレ

の2種類で、前者は痛みを伴いながら徐々に口が開かなくなる時に多く、後者はある時突然開かなくなる時に多いです。

症状③ 口を開くと音がする(クリック音、関節雑音)

口を大きく開けた際にカクッという音(クリック音)がして、顎がズレた感じがします。
あるいは動かす毎にシャリシャリ、ミシミシといった、関節内に雑音のような異音を感じるケースもあります。これも顎関節内の関節円板がズレたり、変形することが原因となって発生します。

(※参考文献:新・顎関節症はこわくない/砂書房/木野孔司、杉崎正志、和気裕之)

関節円板は顎関節の間で骨同士が直接こすれ合わないようクッションの役割をしていますが、強力な顎の力を支え続けているために変形やズレが生じやすく、口を開閉した際に関節の間から滑り出してしまうことがあります。この時の衝撃がクリック音として感じられます。

一般的には症状③だけでは顎関節症として診断されず、症状①、症状②が併発することで顎関節症と診断されます。

顎関節症の原因は「ブラキシズム」

顎関節症の原因は様々ですが、主に顎にかかる過剰な負担が原因であるといわれています。ガムをいつも噛んでいる、硬いものをよく食べる、頬づえをつく癖があるなど日常的に顎に負担をかける動作は様々ですが、最も大きな原因となるのは「ブラキシズム」と呼ばれる無意識下での過剰な噛み合わせ動作です。
睡眠時の歯ぎしりや、ふと気がつくと歯を食いしばっているなど、本人が意識していないうちに顎に力が入ることをブラキシズムといいますが、このブラキシズムによって顎に加わる力は想像以上に強く、これらを繰り返すことで知らず知らずのうちに咀嚼筋や顎関節内の関節円板に大きな負担が掛かり、顎関節症としての症状につながっていきます。

顎関節症になってしまったら

根本的な原因解決のためには日常生活の中でのブラキシズムを改善していくことが必要です。この記事を読んでいるあなた、顎を強く噛みしめていませんか? 無意識に顎に力が入ってしまう癖を直すためには、まずは自分でこまめに意識することが大切です。

噛み締め防止策として、口を閉じている時に舌先を前歯でそっと噛んでおくのも効果的です。就寝時に歯ぎしりをしているかもしれません。パートナーや家族に確認してみるか、スマホの睡眠記録アプリなどを活用してチェックしてみましょう。歯ぎしり対策には就寝時のマウスピース(スプリント)もあります。歯医者さんで処方してもらえますが、同じような商品がスポーツショップなどでも手に入るのでチェックしてみてもいいかもしれません。歯ぎしりは日常のストレスの影響が強いといわれています。例えば睡眠30分前には好きなことをしてから眠りにつくなど、就寝前にストレスを上手く和らげることができる工夫をしてみるのもおすすめです。

自分でできるマッサージとエクササイズ

痛みや開口障害の原因となる咬筋と側頭筋を緩めることで、症状を緩和することにつながります。また日常的に行うことで顎関節症の予防にもなります。

1.咬筋のマッサージ

  1. 頬の後ろあたりを触って顎をぐっと噛み締めると、グッと硬くなるところが咬筋の位置です。ここを両手の指先で軽く痛みを感じる程度に抑え、5秒後に力を抜きます。
  2. これを5回ほど繰り返します。

2.側頭筋のマッサージ

  1. 同様にこめかみの周囲を触って顎を噛み締めると、グッと硬くなるところが側頭筋です。ここも両手の指先で軽く痛みを感じる程度に抑え、5秒後に力を抜きます。
  2. これを5回ほど繰り返します。

3.口を開けるエクササイズ

  1. 人差し指、中指、薬指の先を口に差し込み、これら3本の指が縦に収まるように少しずつ口を開いていきましょう。
  2. 限界まで開いたら静止して5秒キープ。これを1日10回程度、なるべくこまめに繰り返します。
    ※顎の奥の筋肉が伸びるのを意識するのがポイントですが、痛みを我慢して無理に口を開く必要はありません。
    お風呂上がり、または蒸しタオルなどで顎関節周辺を温めながら行うと筋肉が緩んでやりやすくなります。

まとめ

顎関節症のように日常の疲労が積み重なって発生する症状は、なかなか短期間で完治させるのは難しいです。しかし、根気よくエクササイズやマッサージを繰り返していけば必ず症状は改善していきます。まずはできることからしっかりはじめていきましょう。

監修・文:野田力/高円寺駅前整体院 院長 http://noda-chiro.jp/

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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