【しなやか女子の心得】第40回 職場でのスメハラ問題、どうしたらいい?

桜庭先生
桜庭先生
皆様、ご機嫌よろしゅうございます。しなやか女子の心得第40回を始めさせていただきます。

しなやか女子の心得とは…

ビジネスでもプライベートでも使える!知っておきたいマナーや常識を、心磨きの達人が伝授する、大人女子のためのお悩み相談所。テンプレート通りの立ち居振る舞いでは、ちょっぴりお堅い女子に見えてしまいがち…。ここでは、周囲だけでなく自分の心をも解きほぐす、桜庭流の美しい所作や心の在り方をお教えします。

においが気になる…相手にどう伝えればいい?

五月晴れ。風薫るさわやかな季節となりましたが、今日は“匂い”ではなく“臭い”に関するマナーについて考えてまいりましょう。


相談者:Nさん(20代)
会社でお煎餅を食べる同僚に対して、「音がうるさい・せんべいのにおいが気になるからやめてほしい」という声があります。“スメハラ”という言葉までありますが、やはり注意すべきでしょうか。

相談者:ジャスミンさん(30代)
仕事の先輩(女性)の香水がきつくて気になっています。シフトが同じでずっと一緒の時は特にきついです。周りの同僚と注意した方がいいかと話しています。伝え方とかアドバイスをいただけますでしょうか。

マナーコラム第40回

ご質問の中にありました「スメハラ」という言葉、皆様はご存知でしたか?
スメルハラスメント(=和製英語smell harassment)の略で、体臭や口臭、柔軟剤や香水等のにおいによって周囲を不快にさせる行為の一種だそうです。それは単に臭いで困っている程度のことではなく、ハラスメントと呼ばれている以上は、そのことによって心身共に体調を崩してしまったり、ひどい場合は退職に追い込まれるほどに深刻な問題に発展するケースもあることを認識いたしましょう。

においは非常にデリケートな問題です。体臭が体質によるものなら注意しづらいですし、単に生活習慣の怠惰による悪臭なら、ただただ不快です。たとえ良い匂いとされているものだとしても、臭覚の好みに個人差があるため、ラインを定めるのは本当に難しいですね。

家族ならまだしも、他人に「くさい…」とは、なかなか言えないものです。
“注意してあげた方が親切!私ならはっきり言う!”…と、思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Nさんやジャスミンさんのように職場が絡んでいる問題の場合、お相手の性格やそれぞれの立場もありますし、また、言い方を一歩間違えれば、別の問題に発展する可能性もあることを考えると、やはり慎重になってしまいますよね。

あらゆるハラスメントの問題で大切なのは、小さなことでも嫌なものは嫌と伝える勇気ではないかと個人的に思うのです。「私さえ少し我慢すれば…」これが積み重なることによって、心に大きな負担と傷が生じるのではないでしょうか。

【スメハラ対策に使える傷つけない伝え方】
→「体調悪いですか?なんとなく臭う気がしませんか?」

体臭や口臭に対しては、正直、このフレーズを使うので精いっぱいかと思います。体調という理由の逃げ道があることで、ショックが小さく済みますからね。実際、胃腸の不調や歯周病、ホルモンバランスの崩れが臭いにつながる場合がありますので、本人だと完全に特定せずに“なんとなく”というニュアンスで緩和させるのもいいかと思います。

さてさて、Nさんの同僚のお煎餅の件ですが、においを周囲に放ちながらボリボリと音をたてて食べるのは、やはりマナー違反ですね。というより、ただ無神経だと思います。ご相談の文面からお察しするに、休憩時間以外に自分の席で食べているのでしょうか。

「お煎餅以外で好きなお菓子はないの?」と切り出してみてはいかがですか?
正直、その答えは何でもいいですし、最後まで聞く必要もないのですが…。
「そうなんだ。いや、においと音が気になるから、ガムや飴ではダメなのかなと」
やんわりと、でも、はっきりと伝えることがポイントかと思います。

ジャスミンさんのケースは、より気を使いますね。
もしも自分が香水などによって他人に不快な思いをさせているならば(私自身、苦手な香りで頭痛や吐き気がした経験があります)、一刻も早く教えてほしいと思うのですが、皆様はいかがですか?

「すみません、桜庭さん!その香水、なんの香りですか?
ちょっときつくて苦手なんです~!!」

周囲の人たちと話し合う前に、率直に、でも明るく優しく注意してほしいです(笑)。

そういえば以前、新幹線で豚まんを食べるのはありかなしか!?という議論で盛り上がったそうですね。旅の思い出や出張の楽しみに名物の豚まんを食べたい方々がいる一方、そのにおいのせいで車内を快適に過ごせない方もいるわけです。結果、クレームをあげた後者によって豚まんはご遠慮の禁止色が強くなったようです。

スメハラ対策を、こうしてすべてルールの規制で解決するのは少し切ないですよね。美味しい匂いなら構わないという声もあるでしょう。しかし、セクハラ同様、ハラスメントに至るまでには、必ず継続したことによる苦痛が伴っているかと思うのです。小さな我慢を早めに伝える勇気。これからの時代を生きる私達には、ひとつ備えておくべき大事なスキルかもしれませんね。

悩みの雲は晴れましたか?

しなやか女子の心得』第40回、いかがでしたか?
お仕事だけでなく、冠婚葬祭やフォーマルなお食事会、彼ママ訪問など、大人女子がマナーや振る舞いに不安を感じてしまうシーンはまだまだ沢山あるはず。アナタが普段抱いている疑問を、桜庭先生に相談してみましょう。

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Author

桜庭佳織里先生
桜庭佳織里先生茶道家
幼少より、茶人の父のもと茶道の手ほどきを受け、研鑽を積む。
大手企業の第一線で活躍したのち、茶道の“心・心得”を通し、より豊かで幸せに生きるための茶ごころマナー、ライフワークを、各種団体・個人に向けて幅広く発信している。

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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