【専門家監修】ちゃんと知れば怖くない!話題の「距骨のゆがみ」ってなに?

モテ子
モテ子
メカニズムを知って「なんとなく不安」な状況を脱しなさい。

皆さん、人の身体に骨がいくつあるかご存知ですか?答えは大小合わせて約206個。人によっては先天的に欠損している骨もある(例えば足の小指は本来3つの骨で出来ていますが、日本人の80%は生まれつき2つしかないそうです)ので「約」というアバウトな表現が用いられるのですが、ざっくり言うと私達の身体は200個を超える骨が互いに組み合わさり、支え合ってできているのです。今回はそんな骨の中でも、足元から身体を支えるのに重要な役割を果たす「距骨(きょこつ)」について学んでいきましょう。

距骨ってどんな骨?

距骨というのは足首の中心、かかとの上部分にある骨です。膝から下の脚の骨(脛骨と腓骨)と足裏の土台となる骨(踵骨、舟状骨)につながっていて、上半身の重さを支えたり、走ったり歩いたりといった動きをスムーズに行うために重要な役割を果たしています。

距骨には筋肉が付着していない

距骨が他の骨と違う大きな特徴としては、「筋肉が付着していない」というのが挙げられます。通常骨には様々な筋肉が付着し、それら筋肉が動くための土台になっています。そしてそれらの筋肉が伸びたり縮んだりすることで私達は骨格を動かし、強いては身体を自由に動かすことができています。しかし、距骨にはどの筋肉も付着していないため、私達が距骨を自分の意思で自由に動かすことはできません。

では、どのようにして距骨が動くのかというと、連結している4つの骨(脛骨、腓骨、舟状骨、踵骨)が足首の動きに合わせて動くことで、相対的に最適な位置に滑り動かされているのです。

「距骨がゆがむ」ってどういうこと?

「距骨のゆがみが身体のゆがみを引き起こす!」などといわれますが、距骨というのはブロック状の骨ですから、当然「距骨の形状自体がゆがむ」という意味ではありません。距骨は4つの骨(脛骨、腓骨、舟状骨、踵骨)と隣合わせになっているため、それらとつながる関節面に何らかの負担が掛かると、動きが制限されてしまいます。それによって周囲にある筋肉の働きのバランスが崩れてしまい、結果として足首の動きが悪くなったり、身体を支える際に必要以上に負荷がかかったりする原因となります。

例えば、つま先をあげた状態と下げた状態でそれぞれ足首を左右にブラブラさせてみてください。つま先を下げた時の方が足首が柔らかく動きませんか?つま先を上げた状態では距骨と脛骨・腓骨の関節面は距骨を挟み込むように締まるため、足首は安定し動きが制限されます。逆につま先を下げた状態では、関節面がゆるんで動きの幅が大きくなり、足首の動きは柔らかくなるのです。

ですから、例えばヒールの高い靴を履いている時はつま先が下がっているため、距骨周辺の関節はゆるんでいる状態です。そのような状態でバランスの悪い靴を履いていると、足首はより不安定となり、周囲の筋肉は足首のサポートのためにより強く働かなくてはいけません。ハイヒールを履いている時に転びやすく感じたり普段よりも足が疲れたりするのは、単にアンバランスなだけではなく、そのような足首の構造的な原因もあるのです。

さらには、反り腰などで内股の姿勢がクセになっていると、歩くたびに距骨周辺の関節面には捻れるような力が掛かります。それによって足首のバランスはますます不安定になり、足のむくみの原因となったり、足首の関節で負荷を吸収しきれずに股関節や膝関節にも負担が掛かかり、痛みの原因になったりもしやすいのです。

このように、普段から反り腰がクセになっている方や高めのヒールを履く機会が多い方などは、距骨とその周囲の筋肉に過剰な負担が掛かっていると言えます。

距骨を正しく使うためには

近年、距骨のズレやゆがみが取りざたされていますが、距骨がどれだけズレるのか、ズレるとしてもどの程度で健康にどのような影響があるのかなどは、医学的には検証されておらず、あくまでも一説にすぎません。先述のように、距骨には直接筋肉が付着しておらずその働きは周囲の骨や筋肉の影響を受けやすいので、仮に距骨の位置がズレているとしても、そのズレは距骨が自分で動いたわけではなく、あくまでも連結している骨や周囲の筋肉のアンバランスによって引き起こされたものです。そのため、たとえそのズレを外的な力で矯正したとしても、根本的な原因が解決されていなければ、すぐにまた元の悪い状態へと戻ってしまうことは容易に想像できます。

距骨を正しく機能させるためには、その周囲の骨や筋肉に過剰な負担が掛からないように根本的な身体バランスを整えていくことが大切になります。反り腰や内股といった根本的な姿勢を改善し、身体の細かい骨や筋肉までしっかり正しく働かせることができれば、距骨はその働きに連動して正しく機能し、本来の足の機能を取り戻すことができるでしょう。

Author

野田 力
野田 力高円寺駅前整体院 院長
2004年に開業して以来、女性特有の身体の変化に起因する不定愁訴を改善するべく奮闘しています。家に帰れば二児の父。晩酌は日々欠かしません。
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※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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