【専門家監修】四十肩は一日にしてならず!?今から出来る予防とは

モテ子
モテ子
私の周囲での最年少記録は18歳で五十肩よ。(※実話)

photo by Fotolia.com

四十肩、五十肩という症状を聞いたことがありますか?会社の上司が、あるいはお父さんがなったことがあるような…なんて程度に聞き覚えのある方もいるかもしれません。MotecoBeauty世代の女子にはあまり関わりのない症状のように思えますが、実は若い頃からの姿勢の乱れが身体の負担となって蓄積し、それが引き金となって発生するとすれば、あながち他人事とも言えないのではないでしょうか。いつか何かの機会に役にたつかもしれません、知識だけでもしっかり学んでおきましょう!(ちなみに四十肩も五十肩も同じ症状で、単に発生する年代の違いで呼び方を変えているだけです。この記事では便宜上四十肩で統一するものとします)

四十肩ってどんな症状?

いわゆる「四十肩」というのは俗称で、医学的な正式名称では「肩関節周囲炎」、その名の通り肩の関節の周囲に起こる炎症と呼ばれます。「『肩関節の周りの炎症』なんて、随分とアバウトな名前だなぁ…」と思いませんか?実はその通りで、四十肩こと肩関節周囲炎は、医学的な定義が明確に定められておらず、そのため具体的な発症原因や効果的な治療方法なども解明されていないのです。治療法としても炎症を抑える薬を処方したり、あるいは痛みを抑える注射を行ったりなどの対症療法が中心で、いずれも根本的な解決につながる治療ではありません。

「医学的な治療方法がない」となると「四十肩になってしまったら治ることなくずっとそのままなの?」と思ってしまいがちですが、悲観することはありません。不思議なことに、四十肩になってもある程度の期間(個人差があるがおよそ半年〜1年程度)が経過すると、自然に症状が改善していくケースがほとんどなのです。ただ片方の肩で発生〜治癒しても、しばらく経ってから反対側の肩に同様の症状が発生することが多く、結果的にトータルでの期間は長引いてしまうことが多いようです。

四十肩が発生するプロセスとは?

先ほど具体的な原因が解明されていないと書きましたが、正式名称に記載されている通り、痛みそのものは肩関節の周囲にある組織(筋肉や靭帯など)に起こった炎症によって発生しています。特に「ローテーターカフ」と呼ばれる、肩関節を安定させながら動かすための筋肉群が痛みの主要因となるケースが多いのですが、だったらそのローテーターカフが四十肩の元凶なのかと言えば、決してそうではありません。

ローテーターカフの説明図(ローテーターカフ=棘上筋+棘下筋+肩甲下筋+小円筋)

実際に治療院で四十肩の患者さんを診てみると、ローテーターカフの異常に加えて、肩甲骨周囲の筋肉が上手く使えずに柔軟性と機能が低下しているケースが多いです。

肩関節の動きと肩甲骨の関係

ローテーターカフは、肩関節を動かしたり支えたりするための筋肉ですが、実は私たちの肩は肩関節だけで動くのではなく、肩甲骨があらゆる方向に動いて肩関節の動きを補助しています。特に腕を横から持ち上げる動き(外転と言います)の際には、肩甲骨が大きく外側に回転して肩関節の可動域をサポートしてくれます(肩甲骨の上方回旋、と言います)。

この図で「肩甲骨も上がる」と表現されているのが上方回旋の動き

ただ、そのように肩甲骨がしっかり回転するためには、上半身を正しい姿勢に保っていることがとても重要になってきます。例えば、腕を外転して真上に持ち上げてみましょう。姿勢をまっすぐ正した状態では特に問題なく持ち上がると思いますが、猫背の姿勢で同じ動きをしてみると、途中までしか持ち上がらないか、斜め上方向にしか持ち上げることができないのがわかると思います。これは上半身が猫背になることで肩甲骨の動きの角度が変わり、正しい方向に回転することができなくなるのが原因です。

このようにして普段から無意識に猫背な状態でいると、本来の肩甲骨の動きが阻害されてしまいます。そのぶん肩関節には、過剰な負荷が掛かり続け、先述したローテーターカフには疲労と負担が蓄積していきます。長期間にわたってそのような負担が蓄積した結果、40代〜50代になって四十肩のような症状として噴出するのです。

四十肩を予防するために大切なこと

つまり若い今のうちから四十肩を予防していくためには、肩甲骨を正しく動かす事ができる姿勢を習慣として保ち続け、肩関節に必要以上の負担を掛けないように意識してくことが大切だと言えます。

四十肩になった人が改善するためのエクササイズはいくつかありますが、予防のためのエクササイズというのは特にありません。仮にそのようなエクササイズがあるとして、例えば20代の女性がそのエクササイズを実施したとしても、四十肩を発症する40代までには時間が経ち過ぎていて本当に効果があったのかどうかを検証しきれないというのが実情です。ただ、あえていうなら、日頃から肩甲骨を正しく動かせる姿勢を保つためのエクササイズ、以前ご紹介した猫背を改善するためのエクササイズや肩甲骨の柔軟性を保つためのエクササイズなどを習慣として継続していくことで、四十肩を発症しにくい姿勢を保ち続けることはできると言えます。

関連記事

四十肩も生活習慣病と言えるかも?

「原因が不明」と言われると恐ろしい病気か何かのように感じてしまいますが、逆にいうと日常の特に気に留めない程度の些細な積み重ねが蓄積されたことが原因で、大きな症状を引き起こしているとも言えます。備えあれば患いなし、今から身体に余計な負担をかけない姿勢を意識していきましょう!

Author

野田 力
野田 力高円寺駅前整体院 院長
2004年に開業して以来、女性特有の身体の変化に起因する不定愁訴を改善するべく奮闘しています。家に帰れば二児の父。晩酌は日々欠かしません。
WEB

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

この記事につけられたキーワード

Twitterでも最新情報をゲットできるよ!

モテ子YouTubeチャンネル