【専門家監修】解剖学レベルで解説!男性が大股で座るのはなぜ?

モテ子
モテ子
そういうことだったのね。

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朝や夕方の通勤時間帯の混雑した電車内、ただでさえもブルーなのに目の前のオジさんがドカッと脚を開いて座っていて、余計にげんなりした気持ちになることってありませんか?そんな男性の隣では女性が肩身狭そうにギュッと縮こまっていて、なんだか気の毒に感じてしまったりして。

ツイッターなどのSNSでも、電車のシートで大股で座る男性についての苦言が定期的に話題に上がりますが、単純な疑問としてなぜ男性ばかりが脚を開いて座っているのでしょうか。骨格や筋肉の違いといった、男女間での股関節の構造的な理由があるのでしょうか?今回はそのあたりを調べていきたいと思います。

なぜ男性の脚は開きやすいのか?

そもそも、なぜ男性は自然と脚が開いてしまうのでしょうか?人の骨格を見てみると、両脚の股関節は骨盤の外側に付いています。ですから本来の身体の使い方としては、座った時に股関節の幅と同じくらいに脚を開くのが自然です。これは男女ともに変わりません。

個人差はありますが、両膝の間にだいたい握りこぶし一個分くらいの幅を開けるのが自然な座りポジションだと言えます。逆に言うと腰掛けた時にぴったり脚を閉じるためには、そのために必要な筋肉を働かせなくてはいけません。そのような開いた脚を閉じるために使われるのは内転筋と呼ばれる筋肉です。いわゆる内ももの筋肉ですが、この筋肉が弱くなったり、上手く使えなくなってしまったりすると脚をぴったり閉じている姿勢を保つことが難しくなってきます。

特に男性は女性に比べて全体的に筋力が強いこともあり、身体の外側にある大きな筋肉を用いて身体を動かしたり支えたりする傾向にあります。そのため、相対的に身体の内側にあるこの内転筋を上手く使うことができず、結果として外側の筋肉に引っ張られるようにして脚が外に向かって開きがちになっていきます。開きたくて開いていると言うより、単に脚をぴったり閉じていると疲れるので開いている方が楽なのですね。

そしてさらに、男性の脚を外に向かって開かせる要因は「座席に浅く腰掛けて座る姿勢」です。内転筋には股関節を閉じるだけでなく、曲げる方向にも作用します。座席に浅く座って背もたれに寄りかかることで骨盤が後ろに倒れこみ、股関節は直角よりも伸ばされた状態になります。そうなると内転筋は引き伸ばされて働きがさらに弱くなり、余計に脚を閉じる力も弱くなってしまいます。その結果、さらに脚を開いた方が楽に感じてしまうのです。

女性は脚を閉じた方が座りやすい?

ちなみに内転筋を上手く使えていないのは男性ばかりではありません。女性でもぴったりと脚を閉じているのが疲れるという方も多いのではないでしょうか?ただ女性の場合は内転筋が弱くても脚が外側に開いていくことはあまりなく、むしろ太ももから膝までは閉じていても膝から下が左右に開いている、いわゆる内股な座り姿勢になる方が多いと言えます。

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女性は、男性に比べて外側の筋肉が発達していないので外に向かって開きづらいというのと、脚を開くとスカートの中が見えてしまうということ、あるいはそもそも女性が脚を開いて座るのはみっともないといった世間の風潮もあって、自然と脚を閉じる方に意識が向かいます。しかしやはり内転筋を使って脚をぴったり閉じるのが疲れるため、股関節を内側に傾けて両膝同士で支えあうことで楽に脚を支えようとしているのです。特に日頃から反り腰で内股のクセが定着してしまっている方などは、余計にこの傾向が強いと言えます。

最後はやはりマナーの問題!

ここまで男性の脚が開きやすい理由を述べてきましたが、あくまでもこれは解剖学的に見てそのような傾向にある、というだけのお話です。男性の脚が開きやすいからといって、混雑している電車の中でドカッと大股を開いて座ることが許されるわけではありません。実際に電車の中で大股で座っているのは他人の迷惑を顧みない、単純にモラルが低い人なだけのことです。君子危うきに近寄らず。面と向かって注意するのも気がひけるでしょうし、そういったタイプの方は面子を潰されると余計意固地になったり、逆ギレして絡んできたりするケースが多いので、そもそも相手にする必要もありません。遠巻きに冷ややかな視線を送りつつ、そのようなみっともない男性をパートナーには選ばないぞと心に誓うくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

混雑している電車が窮屈なのはお互いさま。心に余裕がなくなりそうな時こそスマートな立ち振舞いを心掛けたいものですね。

Author

野田 力
野田 力高円寺駅前整体院 院長
2004年に開業して以来、女性特有の身体の変化に起因する不定愁訴を改善するべく奮闘しています。家に帰れば二児の父。晩酌は日々欠かしません。
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※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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