【専門家監修】直すべき?「猿腕」のデメリットとは

モテ子
モテ子
よくわからないまま、誰かに指摘されると気になるわよね。

photo by Fotolia.com

少し前の話ですが、年末年始のテレビ特番を見ていたら、某大物芸能人が「猿腕なので自分は弓道に向いていないと言われた」というニュアンスの話をしていました。その後パソコンを開くと、Yahoo!検索の話題のキーワードに「猿腕」や「猿手」といった言葉がランクインしていて、やはり大物芸能人の発言は影響力が大きいのだなと感心した覚えがあります(笑)。

さて、そのような芸能人が「弓道に向いていない」と言われたらしい猿腕(ないしは猿手)ですが、特に若い女性に多いと言われているようです。果たしてどのような状態を指しているのか、そしてどんなメリット、あるいはデメリットがあるのでしょうか?トレンドキーワードに乗っかるべく(すでに遅い?!)説明していきたいと思います。

関連記事

猿腕・猿手とはどのような状態を指すのか?

猿腕(ないしは猿手、どちらも同じ意味の言葉です)というのは世間一般的な呼称であって医学用語ではありません。つまり猿腕について、医学的に具体的な定義というのはないのですが、一般的には「肘をまっすぐ伸ばした時に一直線よりも反り返ってしまう腕」のことを猿腕と表現しているように思われます。

photo by Fotolia.com

猿腕かどうかを判断する目安として有名なのは、手のひらを上に向けた状態で両手の小指同士と肘同士くっつけて、そのまま腕をまっすぐ伸ばしていくというやり方です。通常は肘を伸ばしきったくらいで肘が離れてしまうのですが、猿腕と言われるような状態の方は肘を外側にも反らせることができるので、腕をまっすぐに伸ばしきっても肘が離れず、ピッタリくっつけたままにすることができます

猿腕の原因は関節の弛緩性?

私達の身体の関節は、動かせる範囲(可動域と言います)が決まっています。しかし、それぞれの関節の可動域にはある程度の「遊び」があって、例えば肘や膝、手指の関節などは真っ直ぐ伸ばした時に180°で止まるのではなく、それより少し反り返る構造になっています。このような可動域の遊びは「関節の弛緩性」と呼ばれ、先天的にはホルモンの影響で男性よりも女性の方が関節の弛緩性は大きいと言われています。また、後天的には、特定の方向へ関節に負荷がかかる運動を繰り返すことなどで可動範囲が大きくなり、結果として弛緩性が大きくなるケースなどがあります。

上記のことから判断すると、猿腕というのは肘関節の弛緩性が通常よりも大きいケースを表していると言えます。一般的なスポーツにおけるメディカルチェックでは、全身の主要な関節弛緩性の程度をチェックする「関節弛緩性テスト」というのが実施されており、肘の関節については15°以上の過伸展(反り返り)が判断基準となっています。

猿腕と健康の関係について

通常よりも肘関節の弛緩性が大きい猿腕ですが、決して身体の異常や歪みというわけではありません。関節弛緩性テストによる判断といっても、あくまでも一つの指標にすぎないですし、それによって将来的に健康を阻害したり、何らかの不具合が起こったりするというものではないのでご安心ください。

ただ、冒頭の芸能人の話ではないですが、関節の反りが大きいということは真っ直ぐな状態で支えづらいということなので、その姿勢や動きが重要なスポーツ競技などにおいては不利に働くケースがあるかもしれません。現在のスポーツ医学の視点では、関節の弛緩性とケガの発生率には因果関係は認められていないというのが一般的な見解ですが、それでも不意に力を支える際に上手く受け止めきれず、結果として痛みやケガを発生してしまう可能性も考えられます。そのようなスポーツや、身体の力の入れ方をする際には、あらかじめ肘の可動域を確認し、過剰に反らしすぎないように注意することも必要と言えます。

いずれにしても自分の身体の個性です。最近ではインスタでも #猿手 や #猿腕 のハッシュタグをつけて投稿している方もいらっしゃるようですし、変に気にすることなく自分に自信を持って、毎日を過ごしていきましょう!

Author

野田 力
野田 力高円寺駅前整体院 院長
2004年に開業して以来、女性特有の身体の変化に起因する不定愁訴を改善するべく奮闘しています。家に帰れば二児の父。晩酌は日々欠かしません。
WEB

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

この記事につけられたキーワード

Twitterでも最新情報をゲットできるよ!

モテ子YouTubeチャンネル