みなさんは、「子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)」って聞いたことはありますか?婦人科系の病気だということくらいは知っているかもしれませんね。子宮内膜症は、生理のある女性の10人にひとりは発症の危険があるといわれています。また、最近では20代などの若い女性にも増えているので、正しい知識を知ることはとても大切です。今回は子宮内膜症について知っておいた方がいいことを解説していきます。
子宮内膜症ってどんな病気なの?
子宮内膜症の「子宮内膜」とは、子宮の一番内側をおおっている粘膜の組織のことです。
子宮内膜は生理の周期によって、厚みをおびたり、はがれ落ちたりをくりかえし、その内膜がはがれる時の出血が、体外にでてくることが「生理」です。
子宮内膜症とは、この子宮内膜にそっくりな組織が、なんらかの原因でいろいろな場所で増えてしまう病気のことです。
増える場所は、子宮の筋肉の付近(子宮筋層)、卵巣、卵管、腹膜のほか、帝王切開の傷あと周辺などさまざまです。
これらの場所にできた子宮内膜にそっくりな組織も、生理周期にそって出血を起こすのですが、正常な場所ではないのではがれ落ちても体外に出ることができず、体内にたまり塊となって残ってしまうのです。
すると、生理を繰り返すたびに血液の塊が大きくなっていくので、周辺の臓器や組織にくっついてしまう癒着(ゆちゃく)を起こし、さまざまな症状を引きおこします。
子宮内膜症の症状のセルフチェック
子宮内膜症は命にかかわるような病気ではないのですが、放置しておくとどんどん悪化して痛みが強くなり、不妊症の原因にもなるともいわれています。
次のような、症状がある方はもしかしたら「子宮内膜症」や、なんらかの婦人科系トラブルがある可能性があるのでチェックしてみましょう。
3つ以上気になる点がある場合は、早めに婦人科を受診したほうが良いかもしれませんね。
子宮内膜症はできる部位によって、症状がさまざまですが、卵巣内にできたものは「チョコレート嚢胞(のうほう)」と呼ばれています。チョコレート嚢胞は、まれに破裂を起こし、たまっていた古い血液や組織がおなかの中にもれ出てしまうと、突然に意識を失うほどの激痛が起こるので早めの治療が必要です。
子宮内膜症の原因と婦人科受診のタイミング

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子宮内膜症の原因についてはいくつかの説があり、はっきりとは解明はされていませんが、女性ホルモンのエストロゲンの分泌に左右される病気です。
また、生理をくり返すたびに進行していくので、生理の回数が多い人ほど症状が重くなる可能性があります。妊娠や出産を経験すれば、その間は(1年以上)生理が止まっているので、子供を多く産んだ人よりも出産経験の無い人の方が子宮内膜症へのリスクが高いといえるでしょう。
近年は初潮の低年齢化や晩婚化などの影響もあり、年々増えているので「おかしいな?」など不安なことがあれば早めに婦人科へ受診しましょう。
受診のタイミングと事前準備
婦人科を受診すると、必ず内診がありますし、ご自身が気になると思うので生理中を避けた方が安心ですが、緊急の場合はたとえ生理中であっても、受診するのはまったく問題ありません。
また、受診の際には…
- 生理の状態(経血の量、痛み、生理期間など)
- 初潮の時期
- 前回の生理の時期
- 生理周期
などを聞かれますので、メモをして準備していくと安心です。
最後に…
婦人科の受診は、若い女性にとっては不安と緊張があり、とまどいもあるかもしれません。しかし、歯が痛い時に歯医者さんに行ったり、予防のために定期検診に行ったりするのと同じなので、重く考える必要はありません。
大切な自分の身体を守るために、ぜひ気軽に婦人科のかかりつけ医を持つことを検討してみましょう。
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