サヨナラつらい生理。薬剤師が伝えたいピルのホント

誰もが旅行や試験など、大切な日と生理日が重なる体験したことがあると思います。しかし最近では生理日をコントロールするために「ピル」を服用する女性が増えてきています。実際にピルを取り巻く環境はどうなっているのか、日本では珍しいオンライン診察の仕組みを用いたピルの配送サービスを行っている「スマルナ」の代表取締役、そして薬剤師でもある石井健一さんにお話をお伺いしました。

生理のアレコレを知ろう特集

ピルはほしい、でも婦人科はイヤ

    石井健一さん(ネクストイノベーション株式会社 代表取締役) 
    薬剤師の資格を持ち、製薬会社の時代から遠隔医療のニーズに注目。2015年8月の厚生労働省の通知にあわせ起業。
    ※以下、敬称は略させていただきます。

編集部:日本ではまだ馴染みの薄い印象のピルですが、なぜオンライン診察とピルを組み合わせた定期便サービス「スマルナ」を始められたのでしょうか?

石井:まず、少し前から運用ルールが変更され、オンライン診療ができるようになりましたので、対面診察とオンライン診察を適切に組み合わせることで診察を受けたり、お薬の処方を受けることが可能になりました。私はもともと製薬会社に勤務していた時代から、遠隔医療のニーズに注目していたので、このタイミングで起業しました。

編集部:それだけ大きなルールの変更ですと、多くの遠隔医療サービスが出始めたのではないでしょうか?

石井:その通りです。その時点では、すでに医師が代表取締役を務める「診察室をオンライン化する」というコンセプトの会社がいくつか立ち上がっていました。しかし、製薬会社に勤務をしていたり、薬剤師である私は「患者さんは診察してほしくて病院にいく」というよりも、「(特に安定期に入ると)薬の処方を受けるために病院にいく」と考えていたので、なるべく患者さんのストレスが少なく薬を確実に届けることができるサービスが求められていると思っていました。

編集部:多くの診療科がある中で、なぜ婦人科の「ピル」を中心にしたサービスを始められたでしょうか?

石井:その理由は、現在の婦人科が直面する問題、これらの多くをインターネットで解決できる可能性が高いと考えたからです。「地方ではクリニックが少ない」「都会のクリニックは混雑している」、「産みたい人、産みたくない人など真逆の目的が同じ空間に存在」「不妊治療の患者さんと産後の検診の人が同じ空間に存在」といった状況があり、このような環境で継続して婦人科に通い、ピルをもらい続けるには高いハードルがあると考えています。

編集部:確かにインターネットのサービスであれば、それらのストレスはすべて解決できますね。

石井:そうなんです。そこで「スマルナ」スタート前に、高校生から45歳くらいまで幅広く200人くらいの女性の方々にヒアリングを行なったところ、「婦人科」に対して、例えば必ず内診されてしまうという不安(決してそんなことないです)であったり、高校生は先生に見下されそうで怖い、知り合いに婦人科に入っていくことを見られたくないといった印象を持っている方が多く、そもそも婦人科にいくまでのハードルが高いこともわかりました。

編集部:働く女性も増えて時間的な制約がある中で、そうしたイメージがあると、婦人科へなかなか足を運びづらいかもしれません。

石井:そうですね。そこで「スマルナ」では、「ピルについて知りたい、相談したい、だけど婦人科にはいきたくない」という層を最初のターゲットに、トライアルとして2018年5月にスタートしました。そして、安全に早く届ける、正確に届けるための流通に力を入れて、これまでサービスを強化してきています。

編集部:サービス開始から1年経ちますが、お客様からの反響はいかがでしょうか?

石井:私どものサービスは主にネット広告を使ってユーザーさんを集めているのですが、その広告での流入からの成約率が昨年11月〜12月から急激に向上しました。Twitterで「スマルナ」のワードが出てくるようになったことが理由だと考えています。一般の方が「スマルナすごい」と言い始めてくれたのです。もともとピルには興味はあったものの、婦人科に行くことに抵抗などがあって、ピルを入手できなかったユーザーさんに届き始めた反応だと思っています。

低すぎる日本のピルの普及率4%のなぜ

編集部:日本でのピルの普及率はどのくらいなんでしょうか?

石井:ピルの日本での普及率(対象人口当たりどのくらいの割合の人が常用しているか)は5年前で4%くらい、私の体感だと現在は5〜6%くらいだと思っています。日本のピルの普及率は欧米に比べると1/5〜1/10くらいなので、普及しているとは言えないでしょう。少なくとも先進国水準まで普及してもおかしくないと思っています。

編集部:日本でのピルの普及率が低い理由はなぜでしょうか?

石井:ピルが普及していない理由のほとんどが「利便性」のひとことで解決できると考えています。先程の婦人科が抱える課題の話に近いですが、いまピルに手が届かない理由は「物理的な距離」、「心理的な距離」、「正しい情報への距離」の3つで、これらはインターネットで解決できると思っています。

編集部:ピルに関する情報を、自ら手に入れて判断できる人もいれば、そうでない人もいて、後者が多いと感じます。

石井:はい、先ほどお話した女性200人へのアンケートでは、ピルに対して「子供ができにくくなる」「太りやすくなる」などの不安を持たれていることもわかりました。ピルには、そのような副作用はないと科学的根拠をもとに証明されています。こういった不安を気軽に相談ができるように「スマルナ」では先生や薬剤師とメッセージのやりとりなどができる機能を強化し、医師・薬剤師とユーザーさんとのコミュニケーションの部分に力を入れています。

編集部:そのコミュニケーションの部分で、何か工夫されている点はありますか?

石井:実は「スマルナ」の利用にあたっては身分証証明書の登録が必須になります。それにより匿名に乗じてコミュニケーションが荒れるということもなく、ユーザーさんと医師・薬剤師それぞれに相談しやすい環境が実現できています。


各国のピルの普及率を表すグラフ。ピルの普及率が高い国は出生率も高く、普及率が低い国は出生率も低い。ピルの普及が少子化につながる影響がほぼないことが伺える。

うれしい生理も悲しい生理も、すべての生理に寄り添う

編集部:「スマルナ」は、どういった目的で利用される女性が多いのでしょうか?

石井:ピルの定期便サービスのイメージが強い「スマルナ」ですが、医師や薬剤師との無料相談サービスがベースですので、相談は年齢制限なく利用できるようになってます。ただピルの処方は18歳以上からになります。ピル処方前に問診票にご記入いただくのですが、「生理日をずらしたい」という理由も多いものの、ほとんどの方は「避妊のため」にチェックが入ってます。次に多いのが「生理痛のため」です。

編集部:未成年の方こそ悩みが多く、婦人科にも行きづらいとも聞きます。オンラインで相談、診療できる仕組みがあることは素敵ですね。

石井:女性は生理が1日ずれることに対して、とても不安をいだきます。性行為のあとに確実に生理がくる安心感は男性には絶対わかりません。生理には「うれしい生理」と「かなしい生理」があります。避妊している人はハッピーだし、妊活している人はアンハッピー、生理痛がひどい人にとっても生理はアンハッピーかもしれません。そうした両面を持ち合わせているものが「生理」である感覚を、我々サービス事業者側が持たないと、サービスは最適化されません。どこかの理由や目的に特化するわけではなく「すべての生理ある人」に使ってもらえるサービスを目指しています。

編集部:生理が様々な側面を持ち合わせていることを、ぜひ男性にも知っておいてほしいですね。

石井:例えば、パートナーとの間で費用を割り勘できる、パートナーが支払いを全額負担できる仕組みなどを準備しています。女性の精神的な負担が減るということは、パートナーにとっても恩恵がありますよね。そして、現在開発中なのですがペアで婦人科の先生と相談ができるようになります。

少しでも悩んでいたら無料相談を

編集部:石井社長からmb読者に向けてメッセージをお願いします。

石井:婦人科の領域は相談するのが恥ずかしかったり、悩ましかったりすると思います。ネットの掲示板に相談を書いても見当違いの答えが帰ってくることもあります。少なくとも「スマルナ」に来れば、女性の薬剤師がいて医学的な相談に乗ることができます。今の困りごとが重要なことなのか、そうでもないのか、早い段階で知るためにも、無料相談を使ってもらえるといいと思います。
私たちは、女性の皆さまがストレスなく婦人科に行けるようになることがベストな結果だと思っています。ですから婦人科に行くハードルが高いうちは無料相談のサービスだけ使っていただき、かかりつけの先生が決まって「スマルナ」から卒業されることがハッピーだと考えています。
どうしてもお困りの方の選択肢として、オンライン診察をピルのオンライン販売行ってをしていますのでご利用ください。

オンライン診察・ピル処方定期便サービス「スマルナ」


早速スマルナを使ってみる

毎月の我慢、誰のため?

生理痛やPMSで悩む女性でも、婦人科やピルに対する理解は様々。どちらにも頼らない、頼りたくないという方に「オンライン診療でピルの処方」という新しい選択肢が日本の女性たちの活躍を強く後押しする可能性を感じました。そもそも症状の重さは人それぞれで比較するものではありません。重い軽いに関わらず生理痛やPMSは我慢しなくてもいいもの、という考えからまずはリアルでもオンラインでも婦人科の扉を叩いてみるのはいかがでしょうか?

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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