【しなやか女子の心得】第8回 上司に検印をもらう時や書類を提出する時のマナー

桜庭先生
皆様、ご機嫌よろしゅうございます。しなやか女子の心得第8回を始めさせていただきます。

しなやか女子の心得とは…

ビジネスでもプライベートでも使える!知っておきたいマナーや常識を、心磨きの達人が伝授する、大人女子のためのお悩み相談所。テンプレート通りの立ち居振る舞いでは、ちょっぴりお堅い女子に見えてしまいがち…。ここでは、周囲だけでなく自分の心をも解きほぐす、桜庭流の美しい所作や心の在り方をお教えします。

上司に検印をもらう時や書類を提出する時のマナーを教えて

相談者:
マリン
職場で上司に検印をもらう時や書類を提出したりする時のマナーについて教えてください。うちの上司のデスクは両側と前の三方向が130センチくらいのパーテーションに囲われているのですが横、前、後ろどの方向から声を掛けて書類を差し出すのがいいのか教えてください!! 

ご機嫌よろしゅうございます。

マリンさん、ご相談ありがとうございます。
一つひとつの仕事を丁寧にこなそうと奮闘するマリンさんの姿勢、とても素晴らしいことだと思います。

職場での小さな気遣い、簡単そうで意外と難しいですね。
忙しそうに(見える)、不機嫌そうに(見える)上司へお願い事をするタイミングを気にするあまり、肝心な仕事が後回しになってしまった初々しい頃の自分を思い出しましたよ。

今日は、お茶のお稽古から始めましょう。
茶道で一番最初に習う入門編から、“ 結界(けっかい)”についてお話しさせて頂きます。

“ 結界 ”とは、仏教が根源になるのですが、「聖なる領域」と「俗なる領域」を分ける線を表します。茶の湯においては、おもてなし側の亭主(ていしゅ)とお客様や、先生と生徒、上座と下座など、相手を敬う見えない心の一線にあたります。

なぜそれを一番最初に習うのかというと、
お茶の稽古では、先生とご一緒するお仲間全員に、最初に必ず挨拶してからすべてが始まるからです。正座をして、扇子(せんす)を膝の前に置き、両手をついて頭を下げる姿、イメージできますでしょうか? この置いた扇子を境に、向こう側のあの世とこちら側のこの世に分けられるのです。

職場のオフィスに結界があるかどうか。
マリンさんが今回、上司の方とのやり取りに何か引っかかるものを感じたのは、結界を感じていながら心で見えていなかっただけのことです。
恐らく、検印をもらう時や書類を提出したりする時には、『 失礼いたします 』、『 今、少々お時間よろしかったですか 』 と、伺った方がいいことはご存知の方のように見受けられます。もう一つ大切なことは、“いつまでに必要なのか”という期限をきちんとお伝えすることです。

でも、そのタイミングやどの位置で声をかけて差し上げるべきかが難しかったのではないでしょうか。

大きなフロアのオフィスであれば、部署ごとに分かれる島のエリアに入る時に、結界の一線を意識して”失礼いたします”と一言添えるといいでしょう。
”御用がない方にも聞こえてしまうと迷惑かもしれない”と感じられるかもしれませんが、逆に、仕事に集中している時ほど、突然に人の気配を感じることの方がびっくりするものです。

次の結界は、お願いする上司との距離ですね。
自然と腰をかがめて伺う姿勢になった方は、すでに人を敬う心を持っていらっしゃいます。
一般的な職場でのパーソナルスペースは、密接距離45cm以上離れた方がよいことも目安にするといいかと思います。
右利きの方であれば左サイドに、左利きならば右サイドからお声がけした方がお互いに最適な角度で会話ができるのではないでしょうか。くれぐれも後ろからお声がけしてビックリさせてしまう背後霊にはならないように!

又、上司の方のデスクがパーテーションで囲われてるとのことですが、どうかマリンさんが、モグラ叩きのモグラのようにならないように気をつけてくださいね。
わたくしの場合、その上司のいらっしゃる島のエリアに入る時にはすでに、“○○部長(○○さん)失礼いたします!”とお声がけしてしまいます。
『ただ今、この方向から飛び出しますよ~』と事前に教えてくれる呑気なモグラさんは安心ですよね。

特にパーテーションのある環境は、こっそりネットサーフィンしている可能性も高いですからね(笑)。上司のせっかくの息抜きの時間をお邪魔しないことも、しなやか女子ならばできるささやかな心遣いです。

少し難しいと感じる“ 結界 ”という響き。
ここには、実はすべての人間関係の在り方も込められています。
ズカズカと、一言の挨拶もなしに他人の領域に踏み込もうとすると問題が生じるものです。どんな場にも、目には見えない結界があること、少し意識してみてはいかがですか?

同僚や仲の良い友人関係においても、
“忙しいところどうもありがとう!”
“手伝ってくれて助かっちゃった!”
“お手すきな時でいいのでよろしくね!”
“無理なお願いしてごめんね!”

沢山の結界が日常にも潜んでいますね。

悩みの雲は晴れましたか?

『しなやか女子の心得』第8回、いかがでしたか?
お仕事だけでなく、冠婚葬祭やフォーマルなお食事会、彼ママ訪問など、大人女子がマナーや振る舞いに不安を感じてしまうシーンはまだまだ沢山あるはず。アナタが普段抱いている疑問を、桜庭先生に相談してみましょう。

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心磨きの達人・桜庭佳織里先生のプロフィール

幼少より、茶人の父のもと茶道の手ほどきを受け、研鑽を積む。
大手企業の第一線で活躍したのち、茶道の“心・心得”を通し、より豊かで幸せに生きるための茶ごころマナー、ライフワークを、各種団体・個人に向けて幅広く発信している。

桜庭先生
『MotecoBeauty』では、自分磨きに励む皆さまのお悩みを、茶道の精神“和敬静寂(わけいせいじゃく)”の心と、わたくし自身の経験をもとに解決していきたく思っております。今よりずっと豊かで美しくなれる心の在り方を、一緒に勉強してまいりましょう。

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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