【しなやか女子の心得】第11回 ビジネスの基本☆席次について教えて!

桜庭先生
皆様、ご機嫌よろしゅうございます。しなやか女子の心得第11回を始めさせていただきます。

しなやか女子の心得とは…

ビジネスでもプライベートでも使える!知っておきたいマナーや常識を、心磨きの達人が伝授する、大人女子のためのお悩み相談所。テンプレート通りの立ち居振る舞いでは、ちょっぴりお堅い女子に見えてしまいがち…。ここでは、周囲だけでなく自分の心をも解きほぐす、桜庭流の美しい所作や心の在り方をお教えします。

「席次」について詳しく教えて!

相談者
サト
席次について詳しく教えてください。会議室の場合は覚えました。でもタクシーの中とか食事の場では、とっさに考えて行動しているつもりですがいまいち自信が持てません…。

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

『部屋の奥が上座(かみざ=お客様、上司、年配者)!』
『出入口の近くが下座(しもざ・げざ=部下、目下の者)!』

とにかくこの2点を頭に叩き込み、なんとか見よう見まねでしのいでいる方、実は多いのではないでしょうか。

【会議室:4名席の場合】
出入口から一番遠い奥の席が上座、その隣が次客、続く奥の席が三客、最後が出入口に最も近い末席(まっせき)となります。

【会議室:6名席の場合】
並ぶ3席の奥側センターが上座の最上位。続いて、上記4名席と同様の順番になります。

今回、ご相談いただいたサトさんはここまでは余裕でクリアですか?

そうすると次に心配なのは、車の座席の順番ですか?それともエレベーターでしょうか?こちらもお部屋と想定すれば、意外と簡単です。タクシーであれば、後部座席の奥、又、自・社用車であれば、運転席のお隣が上座になります。ただし後席を3名で乗り込む時は安定しないセンター席が下座の末席になるのです。
エレベーターの場合は、デパートのご案内係の方をイメージするとよいでしょう。おもてなしする側ですから、必然的に操作ボタンの前が下座の位置とわかりますね。ご案内係の真後ろを最上位とし、そこを起点に時計回りに……そろそろ頭が混乱してきた頃でしょうか(笑)。
人間はマニュアル通りの順番にはエレベーターに乗ってはくれませんね。安全確認を第一に、お守りするお客様は奥にご案内いたしましょう。今は、周りを囲むことのできる真ん中をエレベーターの上座とする考えもあるようです。

これでひと通り、会社周りで必要な席次マナーは何とか無事合格でしょう。しかしそれはあくまで表面的なところまで。お部屋の種類や状況が変わり、さらに人が加わり、そして国が関わることとなると、そのパターンの数にお手上げになってしまいそうですね。そう簡単にはいかないものです。

では、そもそも上座とは何か?

それは、尊いもの、敬うべき人や場所の座です。

茶の湯の世界では、茶室の奥側、一段高いところに床の間があります。ここはお軸やお花を飾りお客様をお迎えする大切な場所。皆様が持つ和室のイメージの中にも、その家々が最も大事にするお品が置いてあったり、床の間は、“ 神床(かむとこ)”とも呼ばれるように、神様のいらっしゃる神聖な座と捉え、お供え物をするお家もあるかと存じます。
それ故、会議室にも隠れた床の間があると想定し、奥側が上座になるわけです。

又、面白いことに、歌舞伎などの舞台の世界でも、お殿様の座る位置は上手(かみて)と決まっており(客席から観て右側)、不思議なことに西洋の一般の舞台上においても、偉い人、重要なものは上手側、すなわち、上座に位置します。

敬う気持ちやおもてなしの心が、『席次』という型になって現在まで引き継がれているのでしょう。

それを、現代のレディー・ファーストという観点から考えてみると、例えば、道路から離れた側に子供や女性を導いたり、レストランの窓際・壁際に女性をご案内するのも、小さいもの・弱いもの・愛らしいものへの想いからとされていますね。レディー・ファーストは日本女性の憧れですか?それが元々は毒味の意味合いがあったとしても?! 逆に、“女は黙って男の三歩後ろを歩け”の由来は、武士が女性の身を守るためだったそうです。荷物を持たせたのも、誤って斬られないためだったとか。

“ 状況に応じて対応すべき席次 ”とも言われますが、それはあくまで基本を習得した上で初めて、自ら上座と下座を自由に行き来することができるのです。今回はあえて厳しく何ゆえかの背景をもしっかり皆さまに理解していただきたい気持ちでございます。きっと、文化の違いでさえ、うろたえることもなくなるでしょう。

文化をリスペクトすることも相手を敬う気持ちです。フレンチ・レストラン等では女性は毅然と上座に座ることも必要です。その場に相応しい上座の在り方があるのです。

そこをしっかりと理解できたならば、後はもう上座・下座を決めるのはサトさん自身です。相手を敬う気持ちがあれば、例え、マニュアルと違ったとしても、サトさんの選ぶ絶景の見える位置が上座です。しっかりとその気持ちをおもてなしの言葉に添えましょう。

悩みの雲は晴れましたか?

『しなやか女子の心得』第11回、いかがでしたか?
お仕事だけでなく、冠婚葬祭やフォーマルなお食事会、彼ママ訪問など、大人女子がマナーや振る舞いに不安を感じてしまうシーンはまだまだ沢山あるはず。アナタが普段抱いている疑問を、桜庭先生に相談してみましょう。

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心磨きの達人・桜庭佳織里先生のプロフィール

幼少より、茶人の父のもと茶道の手ほどきを受け、研鑽を積む。
大手企業の第一線で活躍したのち、茶道の“心・心得”を通し、より豊かで幸せに生きるための茶ごころマナー、ライフワークを、各種団体・個人に向けて幅広く発信している。

桜庭先生
『MotecoBeauty』では、自分磨きに励む皆さまのお悩みを、茶道の精神“和敬静寂(わけいせいじゃく)”の心と、わたくし自身の経験をもとに解決していきたく思っております。今よりずっと豊かで美しくなれる心の在り方を、一緒に勉強してまいりましょう。

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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