中絶するとどうなるの?

モテ子
過去に中絶を経験したら妊娠しにくくなりますか?
そうですね。影響する場合があります。

なぜ妊娠しづらくなるの?

やはり中絶を経験すると、少なからず子宮にダメージを与えてしまう事がある為、妊娠しにくくなる場合があります。その原因の一つとして、中絶をする度に子宮内膜が薄くなるからです。最近のデータでは、2、3、4回と中絶経験があればあるほど、子宮内膜が薄くなっていく事がわかっています。

子宮内膜の厚さは8mm程あるのが望ましいのですが、中絶を経験する度に、子宮内膜の厚さが、7、6、5mmと薄く削られていきます。その為、妊娠しにくくなっていくと言われています。子宮内膜が薄くなっていく原因は、回数だけでなく、中絶の方法にもあります。中絶の方法の一つで、鉗子(カンシ)を使用してガリガリと子宮内から内容物をかき出すクラシカルな方法があります。手術を行う医師の技術力や丁寧さにもよりますが、この時に内容物だけではなく子宮内膜も一緒に削られてしまう場合があります。当然、子宮内膜も細胞ですので、削られた部分は再生します。

ただ、削られ過ぎて再生しにくい状態になったり、デコボコに再生したりすると、結果的に子宮内膜が薄くなってしまう事があります。その他、中絶した事によって炎症反応を起こしやすくなるのも原因の一つです。ひどくなると、炎症が子宮内だけでなく、その先の卵管にまで及んでしまう場合があります。妊娠に必要な子宮から卵管までの環境が全て悪くなってしまう事により、妊娠しにくくなってしまうのです。

中絶しなければいけない状況になった場合には?

2-1中絶を希望しなくても、さまざまな理由により、妊娠継続が難しく、中絶をしなければならない場合もあるかと思います。そういった場合、欧米では鉗子(カンシ)を使わず吸引で中絶を行う方法が推奨されています。

削るのではなく、まだ柔らかい状態の内容物のみを吸い取る方法です。こうすることで子宮内のダメージを最小限に抑えることができます。また、術後の出血が2~3週間続いているようでしたら、必ずクリニックに行って、炎症などをチェックしてもらってください。術後のフォローをしっかりすることで、子宮の状態を健全に保つことができます。

中絶をしない為には?

日本では依然として妊娠中絶が多いのですが、これは避妊にピルを使用する文化がまだ浸透していないのが原因の一つだと思います。ピルによる避妊は欧米では60%程ですが、日本では10~20%しか浸透していません。日本で浸透していない理由の一つに、ピルの副作用などマイナスな面ばかりが先行している事が考えられます。

中絶をしない為にも、10~20代でまだ妊娠を望んでいない方には、必ず医師の処方に基づいて、ピルを使用した避妊をすることをおすすめしています。ただし、ピルにはメリットもあれば、デメリットもありますので、その点を踏まえたうえで上手に使用しましょう。

記事を監修してくださった先生

陣内ウィメンズクリニック
院長 陣内彦良先生 (産婦人科専門医)

略歴
  • 千葉大学医学部卒
  • ニューヨーク・アルバートアインシュタイン医科大学 不妊内分泌研究員
  • 東邦大学大森医療センターにて不妊内分泌研修
  • 2003年に陣内ウィメンズクリニックを開設
所属学会
  • 日本生殖医学会
  • 日本受精着床学会
  • 日本産科婦人科学会
  • 日本哺乳動物卵子学会
  • 日本生殖医療心理カウンセリング学会
  • 日本女性医学学会
  • アメリカ不妊学会
  • ヨーロッパ生殖医学会
  • アメリカ産科婦人科学会
サイト
http://www.jinnai-womens.com/

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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