- はろ~♪今回ついに、婚活男子と直接会うことになった私だよ~!ドキドキだよねー。なんてったって相手年収900万円の高学歴マントヒヒだからね。どんな猿なんだろうって気になるよね!
それでは!愛と正義のコンサバ服アラサ―戦士・婚活ちゃん!メーイクアップ!!
第六話 はじめての面接~1年で900万稼ぐマントヒヒ~
結婚相談所はやはり普通の男女の恋愛とは全く違う。
まずは2人で直接会う事を仮交際といい、お茶→ランチ→夕飯→どこか出かけるなど段階を踏んで行くパターンが多く、他の異性と平行して仮交際してOK。
2人で会うことは面談と呼ばれ、1人につき3回とか多い人は10回近く面接を重ね、相手を見極めて行く。
この人だ!と決めたら交際を申し込み、相手から了承を得られたら本交際へ進む。
本交際中は他の異性との平行交際は禁止されており、結婚相談所には休会を申し出るのがルール。12ヶ月が休止できる期間なので、そのうちに結婚するかどうかを決断するカップルがほとんど。交際3ヶ月で入籍するなんてのもよくあることだそうだ。
また、トラブルを防ぐため、金品や高価なモノのプレゼントは禁止されている他、体の関係を持つことも本交際までは禁止としているところが多い。
そこからはあれよあれよと言われるがままに、2週間後の休日に都内でお茶することが決まり、さらにはLINEのIDを教えられ、掲示板ではなくLINEでやりとりすることに。
といっても、会って話せばいいやと思ったし、変に良い風にイメージ膨らませちゃうのもお互いよくないから
「楽しみにしてますねー」くらいのメッセージを交わしたくらいで、結局やりとりはせず2週間経ったわけ。
っで、当日。
着ていく服に相当迷う。
なんせ地方アナウンサー風な奇跡の一枚をプロフィール写真に掲げちゃってるもんだから、
実物と違ってがっかりさせちゃ悪いし、あまりにギャップがありすぎて待ち合わせであっちが見つけられないという懸念もあるから、なるべく裏切らないような身なりをあーだこーだと考えてたら、もう面倒くさくなってドタキャンしたくなる最低具合。
結局キレイめパステルカラーのカーディガンに白のタイトスカートという超絶無難なスタイルに落ち着き、相手の背があまり高くないからヒールは低め、とそこだけは気を遣ってみた。
そういえば仕事以外で、連絡だけはとっていながらも、顔は写真で確認した程度の男性と2人きりで会うのって久しぶりだなと思った。
もしかしたら高校生の時に友達に紹介された男の子に会いに行ったとき以来かもしれない。
あの時は相手があまりにも写真と違いすぎ、一瞬で帰りたくなって一瞬で適当に理由付けて帰った。
しかしその後彼が私に一目惚れしたかなんかでストーカー化。
彼はわざわざ通っていた高校を辞め私の隣の高校に編入し、通学路で待ち伏せるという、ストーカーレベルMAXの強者であった。
何度アドレスを拒否しても、アドレスを変えて、赤いハートの絵文字を1つだけ送ってくるというイタチごっこに疲れ果て、当時の女子高生三種の神器だった大事な携帯電話を多摩川に投げ捨てた。
10年ぶりにくらいにそんなことを思い出し鳥肌が立ったころ、待ち合わせ場所に無事到着。
周りにそれらしきマントヒヒはいなかったのでしばし待っていると、遠くからそれらしきマントヒヒがテクテクとこちらに向かって歩いてくるではないか!
おい、小さいぞ!!
あんた170センチとかどう考えたって盛ってるだろ。
165センチがいいとこだろ。
という思いをごくりと飲み込み、満面の笑みを繕って初めましてのご挨拶。
彼おすすめの近くのオープンテラスがある小洒落たカフェでお茶することに。
店の目星を付けておいてくれるのは嬉しいものね。
二人で紅茶を頼み(本当はケーキも食べたかった)仕事はこんな事をしてて~住んでいるところはどこどこで~など当たり障りのない会話をつないで、なんだかんだ2時間は話した。聞いてもないのに、転勤の心配はないとか、3男なので実家に戻る必要がないとかをアピールしてくるあたり、これは結婚を前提とした対面なのだと改めて気付かされる。
あたりも薄暗くなってきたのでそろそろ帰りましょうとなり、お会計。
お茶なら男性が払うのがベターと会報誌にはあったけれど、実際どうなんだろうと思っていると彼が払ってくれるような感じ。
しかし油断は禁物。300円ありますか?ってレジ前でクルっとこっち振り返ったもんだから、慌てて財布から小銭を探す。
あっっぶねーーー。ちゃんと財布出しておいてよかったーーー。
男性ってこういうところ結構見てるよね。
彼と別れて帰りの電車で一人、今日の回想に浸っているとあることに気付く。
彼、2時間表情が一切変わらなかった。
私、冗談も交えて話とかしたのよ?彼のそれほど面白く無い話にも愛想笑いをちゃんとしたし。
でもね、笑わなかった。
口角があがったり目を細めたりも一切なし。目は私をずっと見つめたままだった。
その視線に戸惑い、無意識だったが私はスカートをギュッと握って耐えていたのだろう。スカートがシワシワになっていた。
家に着き、今日のお礼をメールすると、今度の連休にランチでもいかがですか?と返事が来た。
今回はきっと彼も緊張してしまって表情が乏しくなってしまったのだろうと、5000歩譲って前向きな解釈をし、ランチに行くことを了承した。
次回もまたスカートがシワシワになったら彼とはそれきりにしようと心に決めて。
そんな時また新たなお申し込みが1件!
ふむふむ。31歳公務員ね!お話しOKポチッとな。
おーーーーーーーーーーー!!!!!!
結構タイプの顔キターーーーーーーーーーーーーー!!!!
このときはまだ、彼らとあの大惨事を巻き起こすことになろうとは夢にも思わなかったのであーる。
- モテ子
- おっと、早くも2番目の男が現れたわね。年収か、安定か。マントヒヒか、好みの人間か…。なんかもう答え出てるんじゃない?婚活ちゃん。わざわざマントヒヒ氏とランチ行く必要あるかしら。
- モテ美
- でもでも一回だけで判断してぇ~、大きな魚を逃すってパティーンもあるじゃなぁ~い?私だったらぁ~公務員クンとのハッピーライフを夢見つつぅ~、やっぱマントヒヒさんとももっかい会っちゃうなぁ~。。
まとめ
結婚相談所を介して出会う男女の初面接とは、我々女子が知る「キャッキャウフフの初デート」とは少々趣が異なる模様。マントヒヒに無表情で見つめられ、財布を出しているか否か抜き打ちチェックをされる様子に、読者の皆さまもスカートの裾を握りしめてしまったのではなかろうか。
マントヒヒとまだ見ぬ公務員の間で揺れ動く婚活ちゃん。アナタならどう行動する?
次回、恋が動く・・・!
つづく…
【婚活ちゃんシリーズはこちらから】
- 第1話 プロローグ~結婚相談所に入るきっかけとなった二人の男~
- 第2話 プロローグ~結婚相談所に入るきっかけとなった二人の男~
- 第3話 婚活ちゃん、結婚相談所の門をたたく
- 第4話 実際何するの?入会から婚活開始まで
- 第5話 婚活ちゃん、年収900万円会社員の御目に留まる
- 第7話 高級車を操るマントヒヒ「まだ早いかもしれないけど…」
- 第8話 警察さんとの初面接~顔良し公務員の落とし穴~
- 第9話 ビッグウェーブ到来!私はこの方法で運命の人と出会いました
- 第10話 迫り来るモテの波 タイプさんとの決戦の一夜
- 第11話 プラネタリウムでの逆告白!タイプさんとの「仮」交際終了
- 第12話 失恋後のリスタート 私、もう年収だけで選びません!
- 第13話 ロマンスの神様再降臨!1年で900万稼ぐメガネイケメン現る
- 第14話 どストライク男子の誘惑!婚活ちゃん、ダークサイドへ・・・
- 第15話~あなただけ見つめてる~婚活ちゃん、不毛な恋愛沼に堕つ
- 第16話 不毛地帯・第2夜 浮気な彼と、純情な私
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