【婚活コラム】第7話 高級車を操るマントヒヒ「まだ早いかもしれないけど…」

悩む…悩みすぎて辛い…。ねぇねぇ、恋愛じゃなくて結婚するんだったらさ、顔が好みの若手公務員と、年収900万の中堅マントヒヒどっち選ぶ??2人ともキープしちゃってる愛と正義のコンサバ服アラサ―戦士・婚活ちゃん!メーイクアップ!!

第七話 高級車を操るマントヒヒ「まだ早いかもしれないけど…」

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結構タイプの人から申し込みがあってテンションがうなぎのぼった私はプロフィールを確認するのもそこそこにお話OKボタンを押したわけ。

早く彼からメッセージが来ないかと待ちわびながらプロフィールを改めて確認する。
31歳公務員。不定休。年収500万。181センチ。
ふむふむ、公務員で不定休かー。
ってことは消防士?もしくは警察官?
そんな安直な想像と共に彼の顔に両者の制服を当てはめる。
うん、彼のキリリとした眼差しに紺の帽子がよく似合いそう!こりゃ警察だな!
なんて勝手に職業を決めつけ、「警察さん」と自分の中で呼んでいた。

その後警察さんとは1日1往復くらいのメッセージのやりとりを1週間ほど交わし、
彼が趣味としているボルダリングの話を主にしたものの、一向に会う話を振ってこない事に多少のイラつきを感じ始めたので、思い切って自分から今度直接お話ししませんかと言ってみた。

「そうですね、ぜひお会いしたいです。」

と返信が来て、ほっと一安心。
欲を言えば日にちとか聞かんかい!と思ったけれど、そこはグッと堪えて淡々と自分から日にちや待ち合わせ場所を決めていった。

こうして警察さんとのやりとりを重ねていくうちに、マントヒヒさんの存在は私の心から薄れていき、2回目の面接に既に面倒臭さを感じ始めていたので、彼の為に1日割くのは勿体ないからと、警察さんと同じ日に面接を設定した。

マントヒヒさんはランチで警察さんとはお茶というダブルブッキング作戦。
きっとその日は愛想笑いに疲れ、顔の筋肉がおかしな事になるであろうことは間違いないけれど、アドバイザーさんと交わした“誕生日までに結婚大作戦"の任務を遂行するには、
こんなことで疲弊していてはいられないのである。

そして面接当日。警察さんとは初対面だがマントヒヒさんは2回目になるので、前回と同じ服を着ていくわけにもいかず、ハタチの頃から5年間にもわたり交際していた(が、「未来が見えない」という理由でフラれてしまった…)元カレとのデートで着ていた思い出たっぷり綺麗めワンピースをクローゼットの奥から引っ張りだした。

12時に都内の駅前ビルで待ち合わせてマントヒヒさんとランチ。
15時に都内の別の駅で警察さんとお茶をするという強行(?)スケジュール。

その日は連休の初日とあって待ち合わせ場所は凄い人。
しかし!
何を思ったかマントヒヒさんってば車で向かっているらしく、渋滞にはまったと待ち合わせ時間にメールが来た。
そこから待てど暮らせど連絡は来ず、もう帰ろうかなと思った矢先、着いたとの連絡。
50分遅刻。おい、ふざけんな。
待ち合わせ場所のビルでご飯を食べるものと思っていたのだが、車で移動したいらしく、
とりあえず車の場所まで向かう私。

駐車場所で出迎えてくれたのは国産のエコカー。やっぱマントヒヒは絶滅危惧種だけあって地球に優しい考えをお持ちなのねえとドアノブに手をかけると全然違うおじさんが中にいて驚いた。
すると数10メートル後ろの車の運転席があいて、こちらに手を振っている。

はい、反則。

マントヒヒさんの愛車、私がこの世で一番好きな車だったのだ。
しかも最新モデル、推定1千万強。
なるほどね、これを見せたかったわけだ。

だがここでへらへらと車を褒めたら彼の思うツボなので、
「道混んでたのですねー」としれっと車に乗り込む。

天気がいいから海沿いに行こうよとマントヒヒさんは車を走らせたが、
15時から警察さんとの約束があるし、ただでさえ1時間近く遅刻されたものだから呑気に海なんか行っている暇はない。
このあと妹と会う約束があるから(嘘)14時すぎには行かないといけないということを伝えると、しぶしぶ彼は近場の施設に目的地を変えた。

ランチをしながら、旅行好きの彼が各国の美味しかった料理などの話を楽しそうにしていたので、1回目に会った時に気になった表情の乏しさは、今回は改善されたんだなと客観的に思った。
他にも学生時代の話から実家で飼っている犬の話まで、色々な話をしてくれたけれど、
聞いていて心がわくわくしないのは何故だろう。
次もまた会いたいと言われたらどうしようか、というか、そもそも私はこの人を好きになる可能性なぞあるのだろうか…などと考えながら、食後に海辺のデッキを二人で歩いていると、
気持ちのいい海風とともにマントヒヒさんの髪がなびいて、

寂しげな後頭部があらわになった瞬間、

やっぱり無理だ

と思った。

警察さんと会う時間も近づいていたので、ここから近くの駅まで送ってくれることになったはいいが、なぜか車は駅と逆方向の港の方へどんどん近づいている。
その旨を指摘すると、「あ、間違っちゃった」と言いながら誰も居ない波止場みたいなところに車を止めてしまった。その時点で待ち合わせ30分前。約束がある事を何度も伝えたのに。

「俺達付き合うとか考えられないかな?会って2回目で決断させるのは早いかもだけど」

その言葉と同時に彼の手が助手席に伸びてきて私の首筋や肩を撫でる。

一瞬にして全身鳥肌。

興味のない男と今までこの距離感で話をしたことがなく、ましては触らせたことなどなかったので、こんなにも気持ちが悪いものなのだと初めて思い知った。
付き合う付き合わない以前に、この全身の鳥肌が私の答え。本能的拒絶。あ、これが「生理的に無理」ってやつね。

だがここでバッサリ交際を断って彼の神経を逆撫でしたら、この高級車内で首を絞められ
目の前の波止場から海に沈められる可能性もゼロではない。

「お気持ちは大変ありがたいのですが~まだ入会して1ヶ月も経ってなくて~
正直まだ、これから色々な人とお会いして見極めて行きたいなと思っているところで~」

と、か弱い声で下手に出ながらやんわり断り、何度かの押し問答の末、無事解放された。
その時点で警察さんとの待ち合わせ時間。最後までマントヒヒさんからの謝罪はなし。ふざけんな。

もうマントヒヒ(呼び捨て)とのハイライトは彼の高級車に向かって石畳のビジネス街を
闊歩する自分!!
CLASSYとかDomaniあたりの雑誌の、キラキラアラサーOLの休日の1ページみたいな。
もう本当それだけ!!!

挨拶もそこそこに高級車のドアを思いっきり閉め、
警察さんにお腹が痛くてちょっと遅れそうです~とメールしつつ駅にダッシュ!!
警察さんに会って、マントヒヒの事は忘れよう。
目には目を歯には歯を、男で負った傷は男で癒す!
そんなナメた考えが神の逆鱗に触れようとは思いもよらなかったのである。

モテ美
うわぁ~鳥肌立ったぁ~!!マントヒヒさんアラフォーでしょぉ~?告白と同時にぃ~、ギリ20代女子のお肌に触れてくるとかぁ~、そんなの西島●俊くらいしか許されないんだからぁ~!!
モテ子
高級車の助手席乗ってやった、っていう経験値がついたから許せるけど…そもそも予告無く2回目の面接でドライブデートってどうなの?私、パーソナルスペースが狭いから耐えられないわ。これは警察さんに走る気持ちもわかるわねぇ。

若手女性陣よ、ダブルブッキングした婚活ちゃんを責めないでくれ。古くから言われているように「婚期短し恋せよアラサ―」なのだから。高級車を飛び出しイケメン警官(※推定)のもとに走る婚活ちゃん。彼は果たして、婚活ちゃんの苦い思い出を忘れさせてくれる運命の人となるのだろうか…!?
自分にとって譲れない結婚の条件って、お金?顔?職業?髪量?…深く考えさせてくれたマントヒヒ氏に感謝しつつ、次回「警察さんとの面接」を楽しみに待っていてくれたまえ。

つづく…

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※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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