【婚活コラム】第8話 警察さんとの初面接~顔良し公務員の落とし穴~

みんな~あけおめ~☆今年も名字は変わっていない婚活ちゃんでーす。マントヒヒ氏からの愛の告白を振り切り、お顔がタイプの警察官のもとへと走る私。このまま駆け落ちしちゃうかもよ!
ってわけで~、愛と正義のコンサバ服アラサ―戦士・婚活ちゃん!メーイクアップ!!

警察さんとの初面接~顔良し公務員の落とし穴~


こんなに本気で走ったのはいつぶりだろうか。
警察さんとの待ち合わせ場所へ向かうために地下鉄の階段を駆け下りる。
そのせいなのか、マントヒヒに触られた首筋の不快感からなのか、気分が悪くなってしばしホームにしゃがみこんでしまった。

「私は一体何をしているんだろう」

ネガティブ思考が体中に充満しそうになるのを必死に蹴散らす。

なんとか警察さんとの待ち合わせ場所には着いたものの、結局30分遅刻してしまった。
「券売機の横に居ます」という警察さんからメールで言われてた場所に目をやると、それらしき人を発見。

「うわっ、ダサっ!!!」

10メートル先からでもわかる、服のセンスのなさと出で立ちのイケてなさ。
とにかく全身真っ黒で、サイズの合ってないジャケットと、裾がダボダボのパンツ。
おまけにホームセンターで売っていそうな運動靴(スニーカーではない)を履いていた。
思わずUターンして帰りたくなったけれど、結婚相談所は会員のクレームをつける事ができ、場合によっては即退会を勧告される事もあるため、無断ドタキャンなんて出来やしない。

10メートルほどの距離だが、あたかもずっと走ってきた風に装い、息も切れ切れの迫真の演技で丁寧に謝罪し挨拶をした。

「大丈夫です。行きましょうか」

彼のこの1行のセリフだけで、
私のヤバい人感知メーターは一瞬で針を振り切った。

まず私の目を見ない。見ないというか、目をつぶっている。
そして目を開けたかと思ったら異常なまでの瞬き。

彼はその1行を言い終わるやいなや、さーっと、人混みの駅のなかスタスタ歩いて行ってしまった。
小走りで追いかけ、

「どこでお茶飲みますか?」

と彼の背中に話しかける。

「いいところがありますので」

目をつぶりながら少しだけ振り向いて警察さんはまたスタスタと歩く。
着いた先は駅の中の小さな喫茶店。

。。。ここが、いいところ?

思わず言ってしまいそうになるのをぐっと堪え店に入る。
結婚相談所の面接の場所は、男性が予約なり目星をつけてくれることが当たり前とされ、
ホテルのラウンジなどが一般的とも言われている。
マントヒヒさんも初回の面接では、ラウンジとまでは行かないものの、素敵なカフェを選んでくれた。
まぁそこで相手に対しての評価が決まるわけではないけれど、印象が大きく変わるのは間違いない。

喫茶店で通された席の隣はラブラブな同年代のカップルで、テーブルの間隔がとても近かった。会話が聞かれやしないかというのもあったが、申し訳ないが警察さんと一緒にいてカップルだと思われたりすることが何より嫌だった。

注文したアイスティーを待ちながら、改めて顔を見て遅れてしまったことを謝った。
いいんですよと彼は目をつぶりながら答える。
その後も、私が話している間は凄まじい量の瞬きとともに目を開けるけど、ずっと私の頭の上やお店の天井を見ていて視線が合わない。
顔は確かに私の好みではあったけれど、表情が挙動不審すぎて魅力は9割減。

「お住まいはどこでしたっけ?」

「府中です」

「職場はそちらから近いんですか?」

「はい…」

「ご実家に住まわれてますか?」

「ええ…」

「…」

「 …」

改めていうが、これは取調べではない。
会話のキャッチボールが全く成り立たないのだ。
私が10球投げて1球投げ返してくれるかのレベルで、駅ナカの小さな喫茶店には私の投げたボールが散乱。

ものの10分ほどで話題はつき、沈黙になるのが怖くてトイレに逃げ込んだ。
日頃から人とコミュニケーションを取るのは得意な方だったが、こんなにも会話に困るの人は人生初すぎてトイレの中で必死に質問を考えた。
10個目をなんとか絞り出し、意を決してトイレから出て席に戻ると、

「帰りましょうか」

と言われてしまった。

氷もまだ溶けてない飲みかけのアイスティーを前に呆然としていると、席を立って会計を済ます警察さん。
慌てて自分の分を出したが、大丈夫ですと何も言わず店を出て行ってしまった。

。。え?ここで解散?

私など気にせずまたもやスタスタと歩いて行ってしまう警察さん。
お礼も挨拶もしていなかったので慌てて人ごみをかきわけ追いかける。

その調子で改札も入っていったかと思うと、とある線のホームに降りる階段の前でクルッとこちらに体を向けた。

「今日はありがとうございました」

彼は駅の天井に向かってお礼を言った。

「こちらこそあr。。。」

お礼を言い終わらないうちに彼はホームへの階段をスタスタ降りていってしまった。
不定休の公務員で警察ぽいからと「警察さん」と勝手に名付けてはいたけれど、警察ではなかった
かといってなんの職だったかと今思い出そうとしても、箇条書きみたいな彼の返答では仕事内容もよくわからなかった。

彼がホームに降りるのをぽかーんと見届け、私も天井を見ながら帰路についた。
今まで駅の天井なんて見上げたこともなかったけれど、案外汚れてるんだね。


…、というわけでございます。
モテ子
いるわよね。目を見て話せないコミュしょ…いえ、なんでもないわ。ささ、お茶でも飲んで。苦い思い出は振り返らないに限るわよ。
モテ美
うう、、、ただのお茶がすごぉ~く苦く感じるわぁ~。。。会話できないイケメンよりもぉ~、会話できるマントヒヒの方が良かった気もするよねぇ~。。。

婚活コラムを楽しみにしてくれていたファンの皆さま、ハッピーニューイヤー…。新年早々ぜんっぜんHAPPYになれない結末で申し訳ない。持ち駒が消えた婚活ちゃんはリタイア寸前。
…と思いきや!次回ロマンスの神様が婚活ちゃんにとんでもないパーフェクト男子(※暫定)を授けてくれるらしい。頑張ってればいいことあるんだなぁ!

つづく…

【婚活ちゃんシリーズはこちらから】

※検証レポートは編集部で試した感想をもとに作成しております。効果を保証するものではございません。

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